僕が無理して写真を撮らなくなった日
おしながき
①時が加速している!?
②何か記録を残した方がいいのでは?
③いや意外とそうでもなく受け入れればいいのかもしれない。
時が加速している!?
特に目標を持って大学に行っていたわけでもないし特にやりたいことがあって就職したわけでもない。周りが何となくそうしていたし僕も何となくそれでいいと思っていたし人生にはそれなりのレールがあってそれに乗っていればいいと思っていました。
仕事なんてやりたくないことをしてお金をもらう事。やりたいことを仕事にできる人なんか一握りの人で、大多数の一般人は時間を売ってストレスとお金をもらうんだと、親を見てそういうもんだと思っていました。
だからやりたいことが無い僕は時間を売ってストレスとお金をもらう事が当たり前だと思っていました。仕事も頑張ってみればやりがいもあるし、楽しいこともある。でも基本的にはつらいもの。そして土日はそれなりに楽しんでまた平日の仕事に向かう。
そんな価値観で仕事に向かっていました。
就職してから2年程たったころですかね、高校やら大学やらって学校の行事があるじゃないですか。あたりまえだけど会社にはそんなのはなくて、気が付いたら2年たっていました。
驚きつつもすごい焦りましたね。このペースで時間が進んでいくといつの間にか30歳になって、20代の何してたっけ?ってなってしまうのではないかと。
ほんとにこんなんでいいの?
そう思いましたけど僕は仕事は時間を売ってストレスとお金をもらう物だという価値観に縛られていたのでその価値観の中でしか物事を考えることができませんでした。
何か記録を残した方がいいのでは?
そんな僕が考えたのは、一眼レフを買い、毎年何かイベントを企画し、その写真を撮ることによって今年はあれした去年はあれしたと記録することです。
これで一件落着だと考えていましたし、何回かは写真を撮りに1時間半とかかけて山とか海のほうに行き写真を撮ったりしました。
でもそれは写真を撮らないといけない気がしていたからそうしていただけで割と苦痛でした…
写真を撮ることを目的にするのではなく、何かを楽しんでいる最中についでに写真を撮るくらいにしないといけなかったんでしょうけどいかんせん仕事が忙しいと何も楽しめねーの。
しかも僕は常にその場のテンションで生きていて予定の決め方も大体ノリで、むしろ予定が埋まっていると苦痛に感じるんですよね。
(その場のテンションとか書くとパリピっぽいしたまに突拍子のないこともしますが基本的にはただの引きこもりたいオタクです。)
写真作戦は失敗です。
いや意外とそうでもなく受け入れればいいのかもしれない。
それからさらに数年がたち、ある朝喫茶店でコーヒーを飲みながら朝ごはんを食べつつ雑誌を読んでいたんですよね。
ミニマリストについての雑誌です。
その時僕はミニマリストについて憧れていました。だって片づけるのめんどいんだもん。
その雑誌の中に詳細はうろ覚えですが「いろいろなものを捨てていくと最後には人間関係だけが残る。それで十分。」のようなフレーズがありました。この考え方は楽でいいと思いました。
おそらくそれを言った人が伝えたかったこととは若干ずれているとは思いますが、僕としては、別に今年何やったか去年何やったかなんてことを記録する必要はない、なぜかって僕がやってきたことはその時々の人間関係に表れているから。
だと解釈しました。
なので、その雑誌を読んだのが僕の「僕が無理して写真を撮らなくなった日」です。